自分の限界を知ること

 ナポレオン・ボナパルトは間違いなく天才でした。世界史レベルで見ても個人の名前が時代や,戦争の名前になっている人物はそうはいません。戦争,政治の分野で彼以前と彼以後で変わったことは多くあります。
 近代ヨーロッパで圧倒的な力を誇ったナポレオンとフランスですが,やはり勝ち続ける事は出来ませんでした。
ロシア遠征の失敗をきっかけに,以前のように圧倒的な勝利を収めることが出来なくなってしまいます。
 ナポレオンの最後の戦いとなったのは「ワーテルローの戦い」でした。ナポレオンを最後に破ったのはプロイセンのブリュッヘル元帥という人です。その時の年齢はなんと73歳でした。ブリュッヘル元帥は天才とは程遠い人です。「前進元帥」という異名があるように,勇敢さでは右に出るものがいなかったのですが,猪突猛進してしまう癖があり,それが敗北につながってしまうことがあったようです。ただ,彼は有能な部下を信用して全てを任せる。ということが出来る度量がありました。いくら天才ナポレオンでもすべてに完璧に対処することは出来なくなっていました。(若い頃ならまだしも,晩年は判断力の衰えが顕著だったようです。)
 最後に天才を倒したのは,「己の限界を知り,出来ないことは出来るものに任せる」事ができた人でした。
 人は自分の出来ないことでも,意地を張って自分だけでなんとかしてしまおうとすることがよくあります。結果それが出来ても,無駄な時間を使ってしまったり,変にあきらめてしまったりしています。出来る人におしえてもらう,お願いする。意外と難しいことかもしれません。ただ,出来ないことは素直に出来ないと自覚し周囲に助けを求めることはとても大事なことです。もっと効率よく,簡単に物事が進むかもしれませんよ。

今年もあとひと月

世の中では年末に向けた話題が増えてきましたね。
最近では定番となった「流行語大賞」「今年をあらわす漢字1文字」などの話題も出てきました。

でもまだあとひと月あります。
気持ちを前向きにして、日々を過ごしていきたいものですね。

中高生は今、期末試験の真っただ中。まさに今が頑張り時ですね。
気持ちよく今年を終えられるのかどうかが、このテストにかかっていると言っても
過言ではないでしょう。
1日1日を無駄にせず頑張っていきましょう。

また受験生は、今からが本番です。気合いを入れて頑張りましょう。

でも…。

 「でも、部活が忙しくて、勉強できませんでした」と言う生徒がよくいます。
気持ちは分からないでもないですが、自分が好きなことを勉強をしない言い訳にするのは違う気がします。
どんな理由があったとしても、それが別の何かをしなくても良い理由にはならないのです。
そりゃあ、自分の好きなことばかり出来るのは理想かもしれません。
 人は嫌なことや苦しいことから逃げたくなるものです。自分が面白くて、楽しいと感じるものばかりしていたい
のも分かります。
 でも、楽しいことだけをし続けていると、それが通常のことになり、そのうち楽しさを感じることがなくなります。楽しさや面白さは、嫌なことや苦しいことを経験するからこそ生まれるものだと思うのです。しんどい思いをして「すべきこと」をクリアするから、面白いと思える「やりたいこと」が際立つのではないのでしょうか。
 どんなことも、すべてはバランスだと思うのです。何かだけをやっても、上手く行かないものです。
 自分の好きなことを目一杯楽しむためにも、「すべきこと」から逃げないようにしましょう。
 大人になると、それが顕著になるのも事実なんですよね~(笑)

努力は天才に勝るんです!

 11月7日(木)ボクシングバンタム級タイトルマッチWBSS決勝,井上尚弥VSノニト・ドネア戦が
行われました。結果は井上選手が判定勝ちし,見事にWBSS優勝を飾りました。
 相手のドネア選手は元5階級制覇の名チャンピオン,将来のボクシング殿堂入りが確実視されている,
レジェンド中のレジェンドですが,もう36歳,流石に井上選手の圧勝になるのではないかと言われていました。
しかしフルラウンドの大熱戦それも高等技術の応酬で,またクリーンなファイトで今年の最優秀試合なのでは
ないかと言われる非常に良い試合になりました。試合前から試合中そして試合後にお互いの健闘をたたえ合う,
お互いがお互いをリスペクトする姿勢も非常に印象的でした。
 井上選手のセコンドを務めているのは,お父さんの真吾さんという方なのですが,その方が印象的なお話を
されています。
 「昔から,尚弥は天才だと言われてきた。とんでもない。この子が出来ないことを出来るようになるために
  小学校のころからどれだけ努力してきたか。努力は天才に勝つんです!」
 自分たちは,自分の出来ないことを「才能が無い」「向いていない」といい,それが出来る人に対して,
「あの人は才能があるから」「天才だから」とつい言ってしまいがちになります。しかし,それが出来るように
なるまで本当に努力をしたのでしょうか?勉強に置きかえても,「苦手だから」「やっても出来ないから」
と努力もしないで投げ出していませんか。以前の私が正にそういう生徒でした。「出来ない」というのは
じつは「やっていない」ということが多いです。成績の良い人はやはりきちんと努力をしています。
出来るようになるまであがいてみませんか?それでも出来ないなら一緒に出来るようになる方法を考えて
みませんか?

変化について

先日、2020年入試の英語民間試験導入が延期されました。
急な変化は、いつも人々を困惑させます。
しかし大切なのは、変化に対していち早く行動することではないでしょうか?
変わったことに不平不満を言って止まっているだけでは、何も変わりません。
変化に対して気持ちを切り替え、いち早く行動したら、必ず何かを得ることが出来ると思いませんか?
変化はいつもふいに訪れます。入試問題の傾向などは顕著なものです。
傾向が変わっても大学が調べたい能力や、自分の学力が変わるわけではありません。
気持ちを切り替えて、目の前のことに精一杯向かうことが大切ですよね。

方向が決まったいま、高校2年生は気持ちを切り替えて新たにスタートしましょう。

頑張るということ。

 中間テストも終わりました。皆さん、結果はどうでしたでしょうか。
上手く行った人と上手く行かなかった人の差は何なのでしょうか。
「今回、すごく頑張ったのに・・・」という言葉をよく耳にします。
望む結果のために努力することは必要なことです。
しかし、結果の出せる努力でないと効果は薄いものです。
皆さんの「頑張った」がそれと同じものとは限りません。 
一説によると、「頑張る」の語源は「我を張る」と言われています。
頑張ることは我を通すことに繋がりやすいのです。俗にいう「自己流」ってやつです。
自分の世界に閉じこもっていては、また、自分のやり方だけにこだわっていては、
今までと違う結果には結びつきにくいのは当然です。
正しい学習の仕方を学んでも、自分の気持ちや面倒臭さに負けていては、
何も変えることは出来ません。どんな言い訳をしても、自分だけは誤魔化せません。
結局、良くも悪くも、原因すべては自分にあるのです。
だから、努力するなら、習った正しい学習方法を何としてもやり抜くという
「我を張って」行きましょう!!期末テストに向けて再スタートです。

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
プロ野球で長く監督を務められ、現在は評論家として活躍している野村克也氏の言葉です。
元々は江戸時代の大名である松浦静山という人の言葉らしいのですが、
勝負の綾を示した言葉として知られています。
物事には全て原因と結果があります。勉強でもそうではないでしょうか。
「得点が良かった」「得点が悪かった」という結果には必ず原因があります。
良かったにせよ、悪かったにせよその原因を考えて受け入れることがとても大事になります。
良かった原因があれば、それを次回も続ければ良いし、悪かった原因があるのなら
それを次回は改善することが必要になります。点数だけに目を向けてしまうと
同じことを繰り返してしまうことになります。それが自分ではわからないのなら
是非お気軽に相談してくださいね。

定期テストに向けて

定期テスト期間真っただ中ですね。
勉強は進んでいますか?
学校のテストでは、教科書やワーク、学校で使ったもの全てが出題されます。
ワークからだけ、教科書からだけなんてことはなりません。
どれかだけの勉強にならないように注意をしていきましょう。
特に教科書を見るだけ、書き写すだけで勉強した気分になっている人がいますが
それでは身に付くものも身に付きません。
何が大切なのか、問題ではどうゆう風に出題されるのかを意識して、身に着けていかなければ
得点にはなりません。
何かだけの勉強は、そろそろやめにしませんか?

3か月…

 いよいよ、最後のセンター試験まで3か月余りになりました。受験生の皆さんは「不安」と「緊張」でいっぱいではないでしょうか。特に、最後のセンター試験ということで、後がない入試のように感じている人も少なくありません。2021年から「大学入学共通テスト」に変わるので、新傾向の問題が出題され対応できないと思っている人も多いでしょう。そのため、過度な安全志向になり志望校のランクを下げることを考えている人もいるようです。しかし、前年の難易度や倍率の上下といった実体のないものを恐れていては、逆に厳しい競争に巻き込まれてしまいがちです。大切なのは、平常心と強い信念、何としても合格するのだという覚悟です。一生懸命学習している人ほど、「不安」や「緊張」は大きいものです。受験生の本気の裏返しとも言えます。大切なのは、「不安」や「緊張」と上手く付き合うことです。『「不安」だから勉強が進まない』や『「緊張」して何も手につかない』という言葉をよく耳にしますが、他の受験生も大小はあれ同じ状態なので、それらは勉強に気持ちが乗らない自分を納得させる為のただの言い訳に過ぎません。自分が努力した分しか自分の力にはなりません。最後の最後まで準備を怠らないことが大事です。
 今年のセンター試験では、「大学入学共通テスト」を意識した出題も見られました。問題文に会話文を含んだり、図表や資料を読み込んで必要な情報を抽出したり、数学では複数分野の融合問題、理科では実験に関する出題などさまざまな科目で見られました。でも、新傾向だから難しいというわけではありません。過去問を利用して、しっかりとトレーニングすれば大丈夫なのです。そして、傾向に惑わされずに、各科目の基本と言われる内容を反復して、確実に自分の物にすることが不可欠です。
 この時期はモチベーションを保つために、自分の達成感を味わうために、新しい教材や問題に目移りしがちです。基本を飽きることなく、ただひたすら100%の定着を目指してください。それが唯一「自信」を手に入れる方法です。最後まで、自分に出来る最善の準備をして望む結果を手に入れましょう。
 そして、何よりも大事なことは「どの大学に合格するか」ではなく、「なぜその大学に合格したいか」なのです。その想いが必ずあなたを奮起させてくれます。さあ、一歩を踏み出しましょう!!

迎える心

 現在ラグビーワールドカップが日本の各地で行われ,盛り上がりを見せています。
山口県でも長門市がカナダ代表の合宿地になり,ニュースでも取り上げられていました。
 ネットでも話題になっていたのですが,ウェールズ代表を迎える北九州市で
素敵な取り組みがありました。北九州市を訪れるウェールズ代表をウェールズ国歌を
歌って迎えよう。という取り組みです。実際に練習を行うスタジアムでは,15,000の市民が
ウェールズ国歌で代表を迎えました。海外からも称賛を受けたこの取り組みのすごいところは
ほとんどお金をかけずに,市民の善意と努力とで成し遂げられたことだと思います。
このアイデアを考えたひとは本当に見事ですね。
 来てくれる人たちに喜んで欲しいという迎える心はすばらしいと思います。
 いつも相手のことを考え,相手に喜んでもらうために何が出来るだろうと,いつも
考えられる人間でありたいと思わされました。


TOPにかえる