師走に

 12月になりました。急に寒い日が出てきて、町もやや慌ただしく見えてきます。新しい年を迎える前は、何があるという訳が無くても忙しく感じるものです。

 生徒の皆さんは定期テストも終わり、一段落付いた感じでしょうか。受験生はいよいよ近づいてきた入試を実感してきていることでしょうか。
 いずれにしても今年に出来ることは、今年のうちに仕上げておきたいものですね。時間のかかるものは仕方ないですが、新しい年を新しい気持ちで迎えるためには、今やるべきことをやりが手ておくことが重要ですよね。
 実際は毎日毎日出来ることをやり上げていくのが理想的なのですが、なかなかそうはいかないのが人というものです。元来、人は楽をしたいものなのです。明日でいいなら明日する、期限が来るまで粘れるものは粘る。それが普通だとは思います。
 しかし、それが許されるときと許されないときがあるのも事実で、やるべきことはやって一日を終えることがやっぱり一番なのです。日々困らないように計画を立てて進めていくのが一番いいはずですよね。
 特に受験生は今日のことは今日終わらせない理由がないのです。何事もためてはいけません。試験はもうすぐです。やり残したことの無いように、準備を積み重ねていきましょう。日々の努力だけが寿分を成長させてくれます。
 明るく元気よく12月を過ごしていきましょう。
 
(牧野)

自分を知る。

前回のブログで、自分の意思で自らが望む場所に辿り着くために、

そこへ至るまでのさまざまなルートを知ることが大事だと述べた。

 幸運なことに、私自身は子どもの頃から「学校の先生になりたい」

という夢があって、迷わずそれに向かって進んで行くことが出来た。

まぁ、少々目的地が変わり塾の講師になったが(笑)、夢自体が自分を

突き動かす原動力になったのは言うまでもない。時には行き先を照ら

す灯台のように、時には転びそうな自分を支える杖のように、自身を

支えてくれた。

 しかし、自分の夢を持ち得ている人だけではないのが実情である。

限られた時間の中で(大まかな分岐が決まる高校卒業までに)、自分の

夢が見つかる人はそう多くはない。自己選択をして生きて行くことは

この上ない充足感を与えてくよれる。自身も経験したが、よく言われる

「自分らしく」生きられているという実感がある。だから、夢を持つ

ための第一歩は「自分を知ること」ではないかと思う。自分の「好き・

嫌い」や「得意・不得意」だけでなく、自分の性格・価値観・才能など

も知ることで、より深く自分を知ることになる。

 そして、深く自分を理解できれば、重要な選択の場面で周囲の人や

情報に左右されることなく適切に判断することが出来る。また、色々

な角度で自身を見つめることで、他者についてのさまざまな側面にま

で理解できるようになる可能性が高まる。さらに、自分と他者の理解

が進めば、「なりたい自分の姿」がはっきりとしてきて行動の指針が

見えてくるため、積極的に行動できるようになる。

 無知から生じる狭量と偏見は、自分の可能性を知らず知らず潰して

しまう。自分の世界を小さくしてしまう。学校の勉強は大切だけど、

それにとどまらず、自分の将来に関わりそうな知識や情報を貪欲に

求め続け、適宜取捨選択することがそのまま夢に向かって進むことに

なるのではないだろうか。(中島)

復習するとは?

 私たちは授業中生徒によく「復習しておきなさい」と言うのですが,「復習する」とはどういうことなんでしょう。
 例えば1枚の数学のプリントがあったとして,それを復習する際に➀答えを覚える,➁解き方を覚える,➂解き方を覚えたうえでその通りに解けるかを確認する。➀~➂どれも復習と言ってしまえばそうなのかもしれませんが,その効果に大きな違いがあることはわかると思います。「復習」というのは,「出来ていたことができなくなっていないかを確認する。」「出来なかったことを教わり,理解したことがきちんと出来るかを確認する」この2つです。問題を解く際にどういう考え方をすれば解けるのか,覚えた公式や考え方をどう使えばよいのかなどをきちんと検証し,実際に自分で出来るかを確認することが大事になります。それがわからない場合は何度もたずねてください。勉強を一生懸命しているのに成績がいまいち上がらないという人はそのやり方に問題があることが多いです。そんな人こそ,自分がきちんと復習出来ているかもう一度見直してみてください。(岡田)

11月に

もう11月も半ばだというのに、夏のような気温の日があったり、台風が発生したり、かと思うと急に冷え込んだりとおかしな気候になっていますね。

皆さんは体調を崩したりしていないですか?

11月になると大学の推薦入試が始まってくる頃ですね。最近はかなりの量の受験生が受験し、入学を決めるようです。しかし、入学が決まったとしても勉強が終わるわけではありません。確かに受験勉強というくくりの勉強は終わりかもしれませんが、新しい学びが始まるだけですので受験が終わっても決して勉強を止めないようにしておかなければなりません。

推薦入試以外の方にとっては、ここからが受験勉強の追い込みです。時間を無駄にすることなく力をつけていきたいものですね。いわゆる追い込みの時期には、ついつい焦って新しいことを始めてしまう人も多いのですが、新しいことを始めて身に着くまでにはかなりの時間を要します。

教材の中にも短期間で完成するような触れ込みをするものもありますが、書いているほど簡単に身につくようには作られてはいないのが実情です。(私が知らないだけで本当にすごいものもあるかもしれませんが。)

だからこそ今からやるべきことは、今までやってきたことを反復することなのです。正解をするには正解をするための理由が必ず必要ですし、間違えているものにも間違えて理由があるのです。自分の間違いの癖や、問題の傾向を知ることで得点は伸びてきます。大概の場合は失点している内容を深く見つめなおさず、同じ間違いをすることによって点数が伸びいないものです。まずが自分の間違いを知りましょう。

「へたくその上級派への道のりは、おのが下手さを知りてまずは一歩目」

自分のミスは受け入れ難いことですが、それを見つめることが成功の一歩なのです。勉強に限らず、すべてのことですが、自分を知ることがまずは大切なのです。そうすることで身につけなければいけないことも見えてきます。

 

とにかく焦りは禁物です。やるべきことを丁寧に進めることで、成功へつながっていくことを信じて進んでいきましょう。

(牧野)

 

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意志。

 「将来、自分が何になりたいか」や「どんな生き方をしたいか」など、これ

から目指す場所を自分と向き合って決めることが難しいということは、以前も

書いた。しかし、将来のビジョンを持っただけで「なりたい自分」になれる訳

ではない。当たり前ではあるが、自分の目的地へのルートを探し出し、進まな

ければならないのだ。

 だが、ここで注意しなければならないのは、そのルートは複数あるというこ

とだ。ルートが複数あれば、出来るだけ楽なルートを選びたくなるのが人情と

いうものである。目的地にゴールすることだけを考えるのであれば、それもア

リかもしれない。

 まず前提として、実際に進むかは別にして、目的地までのルートは全て知っ

ておくほうが良い。ルートが違うということは、身に付く知識や技能が異なり、

経験出来ることも自ずと変化するということである。自分にとっての最善を知り、

そのうえでルートを選択すべきである。そういったことを知らないと、周囲の

言葉に翻弄され、それだけで判断してしまうことになりかねない。他人にルート

を決めることを委ねてしまうと、自分の道を歩んでいるという実感が薄くなり、

本気になれなかったり、どこか他人事だったり、気持ちが続かなかったりする

状況になりやすい。

 自分が進んだルートが正しかったのかは、目的地に着いて、その先を歩んで

行かないと見えてこないことが多い。肝心な部分で手抜きしてしまうと、目指

した場所であるはずなのに、後々感じる違和感が大きくなる。自分の人生の舵

を取るには自分であるのだから、しっかり自分で選択し、意志を持ってルートを

歩いていくべきなのだ。少なくとも、その方が後悔は少ないはずだから。(中島)

文化の日

 今日は文化の日の振り替え休日になります。日本国憲法の公布を記念し,日本国憲法が平和と文化を重視していることから,文化の日という祝日になったようです。
 文化は急速に発展していきます。私が学生だった20年前から考えてもインターネットは既にありましたが,ここまで普及しているかといわれるとそうではなかったように思いますし,10年前にはyoutuberなんて仕事がここまで大きくなり,子供たちのあこがれの職業の1つになるなんて予想もしませんでした。
 これからも文化は発展を続け,10年後にはまた今では予想もできないような社会になっているのでしょうね。その社会を担っていくのは今の子供たちです。その子供たち1人1人が自分の進みたい道に進めるように勉強に関して手助けをし続けたいと思います。

文化祭

 今日、中学校では文化祭が行われていますね。
 中学生の文化祭の想い出は、合唱と展示ですね。生徒の話を聞いているとそれはあまり変わらないようですね。
ただ歌っている曲はずいぶんと変わっていますね。
 自分たちの頃は、「大地讃頌」「モルダウ」なんかが課題曲にするのが一般的だった気がします。また自由曲は自分たちや先生が編曲して作ったものを歌っていました。流行っている歌であったり、先生が好きな歌を歌って、けっこう盛り上がったのを覚えています。高校生の時も合唱コンクールがあって男子クラスが「ルパン3世」なんかを熱く歌っていたのを思い出します。
 最近は、少し前のNコンの中学校の課題曲の「15の手紙」や「エール」なんかも歌っているようですね。普通に聞いてもいい曲ですからね、歌っていると楽しそうですね。
 文化祭だけではないですが、学校行事はその時にしか楽しめませんから、準備も含めて楽しみながらがんばって欲しいものです。頑張ったことは必ずいい思い出になりますし。生きていくときの活力にもなります。
 やっている時は「めんどうくさい」とか「うっとうしい」なんて思うかもしれませんが、それはそれで楽しいものです。
 頑張ったことは必ず財産になります。思いっきり楽しんでくださいね。
(牧野)

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実感する力。

 学習塾に求められることは、成績を上げることであることに異論はない。

教科書に書いてある知識を使って問題を解けるようにし、試験で高得点を

獲得できるようにする。その知識を使えるようにするサイクルは大切である

と思うが、自分が講師として指導する中で若干の危機感を感じることがある。

それは、知識がただの言葉と数字の羅列になり、知識にに実感が伴わないこと

が増えていることである。

 例えば、教科書に「森の香りがする川でスイカを冷やす」という一文がある

とする。子どもの頃、似た経験をしたことがある人は、森の木々から発せられ

る清々しい香りや夏でも驚くくらいの渓流の水の冷たさなどが感覚としてよみ

がえり、頭の中で鮮明にイメージできる。しかし、経験したことがない人は、

言葉として理解は出来ても五感に響くことはない。両者とも、内容を「知って

いる」ことには変わりはないが、そこには大きな差があるように感じる。

 その両者の差は、試験で問題を解くことには支障が無いかもしれない。だが、

人間が生きていくのに必要な価値観や判断力、物事に対する洞察力や俯瞰力など

に大きく影響しそうである。

 私は塾講師であるが、教育者でもありたいといつも思っている。教育界が益々

デジタル化や効率化(簡略化)されていく中で、ただ単に、知識や記号を詰め込む

のではなく、子どもたちが実感を伴える指導を心がけていきたいと考えている。

(中島)

誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ

「誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ」 ~クリストファー・コロンブス~

 10月12日はコロンブスが西インド諸島に到達した日だそうです。アメリカ大陸の各国ではコロンブス・デーやディスカバリーデーといった記念日になっているそうですね。
 コロンブスは有名なコロンブスの卵のエピソードが示すように,初めに何かを成し遂げることの難しさ,偉大さについての名言を多く残しています。そして,どちらかというと模倣やそれに続くことについてはやや軽視しているような言葉もいくつか残しているように思います。
 自分もかつては,「第1人者が一番偉い,それを真似して成功する人間は大したことはない」と考えていましたが,「何かを創造する」人と同じぐらい「今あるものを改良する」人はすごいのではないかと考えるようになりました。画期的なものが開発されても,それが万人にとって使いやすいものであるとは限りません。それを改良し使いやすいものにすることや,コストを下げて低価格化することは,創り出すことと同じぐらい大事なことではないでしょうか。そして日本人はそれが得意な民族だと言われています。
 私たちはとかく,独創性のある人,人とは違うことをできる人にあこがれがちです。あこがれることは全く問題ないのですが,問題なのは比べて自分を卑下することです。新しいものを作れないのなら,今あるものをどう良くするかを考えればよい。それをできる人も絶対に必要なのです。そしてそれには特別な才能ではなく,培った技術や知識が必要になることが多いです。それは,普段の生活にも言えることです。普段生活する中,勉強する中で少しでも何か良くできないか,できることはないかと考えることが自分を成長させるのではないでしょうか。(岡田)


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