実感する力。

 学習塾に求められることは、成績を上げることであることに異論はない。

教科書に書いてある知識を使って問題を解けるようにし、試験で高得点を

獲得できるようにする。その知識を使えるようにするサイクルは大切である

と思うが、自分が講師として指導する中で若干の危機感を感じることがある。

それは、知識がただの言葉と数字の羅列になり、知識にに実感が伴わないこと

が増えていることである。

 例えば、教科書に「森の香りがする川でスイカを冷やす」という一文がある

とする。子どもの頃、似た経験をしたことがある人は、森の木々から発せられ

る清々しい香りや夏でも驚くくらいの渓流の水の冷たさなどが感覚としてよみ

がえり、頭の中で鮮明にイメージできる。しかし、経験したことがない人は、

言葉として理解は出来ても五感に響くことはない。両者とも、内容を「知って

いる」ことには変わりはないが、そこには大きな差があるように感じる。

 その両者の差は、試験で問題を解くことには支障が無いかもしれない。だが、

人間が生きていくのに必要な価値観や判断力、物事に対する洞察力や俯瞰力など

に大きく影響しそうである。

 私は塾講師であるが、教育者でもありたいといつも思っている。教育界が益々

デジタル化や効率化(簡略化)されていく中で、ただ単に、知識や記号を詰め込む

のではなく、子どもたちが実感を伴える指導を心がけていきたいと考えている。

(中島)

誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ

「誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ」 ~クリストファー・コロンブス~

 10月12日はコロンブスが西インド諸島に到達した日だそうです。アメリカ大陸の各国ではコロンブス・デーやディスカバリーデーといった記念日になっているそうですね。
 コロンブスは有名なコロンブスの卵のエピソードが示すように,初めに何かを成し遂げることの難しさ,偉大さについての名言を多く残しています。そして,どちらかというと模倣やそれに続くことについてはやや軽視しているような言葉もいくつか残しているように思います。
 自分もかつては,「第1人者が一番偉い,それを真似して成功する人間は大したことはない」と考えていましたが,「何かを創造する」人と同じぐらい「今あるものを改良する」人はすごいのではないかと考えるようになりました。画期的なものが開発されても,それが万人にとって使いやすいものであるとは限りません。それを改良し使いやすいものにすることや,コストを下げて低価格化することは,創り出すことと同じぐらい大事なことではないでしょうか。そして日本人はそれが得意な民族だと言われています。
 私たちはとかく,独創性のある人,人とは違うことをできる人にあこがれがちです。あこがれることは全く問題ないのですが,問題なのは比べて自分を卑下することです。新しいものを作れないのなら,今あるものをどう良くするかを考えればよい。それをできる人も絶対に必要なのです。そしてそれには特別な才能ではなく,培った技術や知識が必要になることが多いです。それは,普段の生活にも言えることです。普段生活する中,勉強する中で少しでも何か良くできないか,できることはないかと考えることが自分を成長させるのではないでしょうか。(岡田)

10月になりました!

この数日、過ごしやすい日が続いていますね。夜は逆に寒いくらいに感じます。急な気温の変化は体調を崩しやすくしますし、これからインフルエンザの流行が始まる季節にもなるので、体調には十分気を付けていかなければなりませんね。
 何をするにも、体と心の健康が一番です。健康でなければ前向きな気持ちも作れませんし、思うような行動もできません。受験勉強もそうです。健康であることがまずは大切なのです。
 とかく受験生は勉強していればいいと思われがちですが、受験もかなりの体力を必要とします。身体的な疲労はそれほどなくても、脳の疲労はするものです。身体的にも体を普段動かしておかなければ体力はなくなってしまいます。適度の運動をして体力の向上ははかっておく必要はありますね。また適度な運動は脳を休める効果もありますので一石二鳥です。ただつけれない程度にしておきましょうね。
 10月に入り共通テストまであと100日あまり、早い人は推薦入試がまじかに迫っているという人もいるでしょうね。これからが追い込みの時期です受験生はしっかり頑張っていきましょう。
 また、受験生でない1・2年生も、今の成績が受験に大きくかかわってきますので、気を抜かないように頑張っていきましょう。
 長い2学期ですが、過ぎてみればあっという間です。今できることを精一杯やっていきましょう。
[牧野]

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夢を持つこと。

 「あなたの夢は何ですか?」

 「将来何になりたいですか?」

 昔からよく言われてきた言葉ですね。

子どもの頃、夢を持つことはとても素晴らしいことで、

夢を持つだけで何だかすべて上手く行くようなよく分からない

万能感があり、どんなことでも乗り越えて頑張れるんだと思って

いました。

 しかし、ある時からその夢が「良い大学」や「良い仕事」に

すり替わり、テストの得点や偏差値などの「数字」を追いかける

ようになり、厳しい現実を目にして頑張り続けることに息切れをして

心が摩耗していく。

 私たちは人間なので無条件でいつまでも努力し続けることは

できません。まずは、自分の夢や就きたい職業についてよく知り、

心から好きにならないといけません。好きなことは頑張れますが、

嫌いなことはなかなか頑張れないものです。

 そして、そこへ至るためのルートを見つけなくてはなりません。

漠然とした努力ではなく、具体的な行動をとらないと状況は好転

していきません。好転したり、成果が分かったりすると、「次も」

とモチベーションに繋がります。

 また、私は大人になって、夢を持つことのプラス面だけではなく、

マイナス面、すなわち、どんな辛いことがあるのか、挫折しそうな時

どうすればいいのか、失敗した時どうやってもう一度立ち上がるのか

なども知っておきたかったと思うのです。知っていれば受けるダメージ

も違うし、それらを避けたり、減らしたりもできると思うのです。

 最近、指導している中で、子どもたちが疲れているなと感じること

があります。全てではなくても、子どもたちが抱えるものを少しでも

軽くして、支えてあげたいと試行錯誤しています。ゴールの見えない

マラソンをするような努力ではなく、自分の設定したゴールまで自分の

ペースで到達できるような努力をして欲しいと思うのです。(中島)

中間テストがもうすぐ

 9月も後半になり,来週から中間テストが始まる学校もあります。今年の2学期中間テストは,学校によって日程がバラバラで,早い所では9月24日に,遅い所では10月後半にというようにかなり幅のある日程になっています。
 テスト期間はみなさんテスト勉強を頑張っていると思いますが,多くの人が「出来ないことを出来るようにする」勉強のみをやってしまいます。出来ない事には目が行きがちですが,同じぐらい大事なことは「出来ていたことが出来なくなっていないように確認する」ということです。これを疎かにする人が本当に多いです。テストでの失点は出来ていたはずのことを忘れてしまっていたり,確認をしていないことによるミスということが本当に多いです。テスト勉強をするときには是非この点に気を付けてくださいね。(岡田)

秋は

 2学期が始まって早2週間。まだまだ残暑が厳しく日中は体力が奪われていきますね。みなさんの体調はいかがですか。
 学校では、体育祭や文化祭といったイベントが行われている所も多いですね。まだまだ、授業が本気で進んでいない所が多いでしょうね。こののろのろと進んでいる時が勉強のペースを取り戻すチャンスです。
 定期テストの範囲を意識して先に進めることもいいでしょうし、夏休みまでの復習で基本を定着させるのももいいでしょう。ただ、あまりゆったりとしすぎると、学校の授業のペースが上がっときについてきけなくなるので、今のペースに流されないように意識をしなくてはいけませんね。
 各私立高校でも入試説明会が始まっています。また推薦入試などのそろそろ始まっていきます。受験が本格化していきます。周りの空気感に騙されず、準備をしていかなければなりません。受験生は気持ちを入れなおしていきましょう。

 秋を感じることはまだまだありませんが、季節は進んでいます。「暑さ寒さも彼岸まで」というように来月になればかなり暑さも和らいで、勉強も捗る季節となっていくでしょう。今が「勉強の秋」の初め時です。
 さあ、頑張って行きましょう。
(牧野)

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言語化する力

「どうしてそう考えたの?」と生徒に尋ねると、

「何となく…」と答えるか、黙ったままでいることが多い。

自分の考えを相手に伝えるのが恥ずかしいという気持ちは

分かるが、それだけではないような気がする。

どうも「どう説明したらいいか分からない」、すなわち

「言語化」出来ないらしいのである。

 では、「言語化」とはどんな力なのか。辞書的な意味では、

「直感的なものを説明・伝達可能にする力」であり、簡単に

言うと、「自分の意見を分かりやすく相手に伝える力」のこと

である。「言語化」するためには、まず相手に伝えたい内容を

整理して、内容を取捨選択し、それに最適な語彙を使わなければ

ならない。一連の流れの中で、「言語化」が苦手な人は詰まって

しまう。最近、学校の授業でも「プレゼンテーション」が多用

されるのは、実際に社会に出てからも必要となる「言語化」の

トレーニングの一環でもある。苦手な人ほど、詳細まで全部

伝えようとしたり、専門用語のような難しい言葉を使おうと

したりする傾向が強い。だから、上手く行かなくなる。

 そもそも、「言語化」は自分の考えを相手に伝えるための

手段なのだから、伝わらなければ意味がない。だから、苦手な

人は、まず「一番伝えたいことだけを相手が理解できる言葉

にして話す」ことから始めて欲しい。極端な話、伝える相手が

子供と大人では使う言葉が違うのは分かるはず。内容は欲張らず、

相手に合わせた言葉を選ぶことが最大の秘訣とも言える。

 

 自分の考えを伝えるのは難しいことだが、少しの工夫と練習で

上達するものだと知って欲しい。そもそもが難しいのだから、失敗

するのも不思議ではないので、どんどんチャレンジして「言語化」

する力を磨いて欲しい。(中島)

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夏期指導最終日

 長かった夏休みも明日で終わりです。もう今週から学校が始まっているところもあるようですが,やはり8月31日は夏休みの終わりというイメージが強いですね。
 総合学習塾SHOOTの夏期指導も今日が最終日になります。今年は今までになかった試みを色々行い,それに対してのレスポンスも多かった,塾にとっても収穫の多い夏期指導になりました。みなさんは良い夏休みを過ごせたでしょうか。9月からは長い2学期が始まります。夏休みが終わってしばらくの間は体育祭や文化祭などの行事もあり,あまり学校は進まないかもしれませんが,せっかく夏休みで頑張った分ペースを落とさないようにしていきましょう。中学生の習熟度テストや高校生の模試,学校の課題テストなどで思ったような点数が取れなかった人は,中間テストが来る前に是非相談してくださいね。


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