辛抱

 もし私が価値のある発見をしたとしたら,それは才能のおかげではなく,辛抱強く観察したからに過ぎない。
                                      アイザック・ニュートン

 「我慢」とは欲望や苦しさ・辛さなどを短期的かつネガティブに耐えること,「辛抱」とは苦しいことに対して
長期的・ポジティブに耐えることで,「我慢」と「辛抱」は本来ちがうことのようです。昨年から今年にかけて,新型コロナの影響で,「辛抱」という言葉について考えることが多くなりました。必ず,以前のように外に自由に出て,自由に動くことが出来ることを信じ,「我慢」ではなく,「辛抱」することで,今や日本の新型コロナの新規感染者は本当に少なくなりました。これは日本人一人一人が「辛抱」し,手洗いやうがい,マスクの着用,無駄な外出を控えるなど努力をしてきた結果だと思い,すごいことだなと思います。
 今は12月,年が明ければすぐに大学入学共通テストや私立中学・高校の入試が始まります。入試に向けた最後の追い込みの中,受験生は必死で勉強しています。ほとんどの人にとって勉強するということは辛く,楽しくないことなのかなと思います。しかし,今行っている勉強は,皆さんの将来に必ずつながっています。あともう少し「辛抱」
して,自分の夢をつかみ取りましょう。SHOOTでは12月20日から冬期指導が始まります。皆さんの夢に向けて少しでも力になれるように,先生たちも全力で指導していきます。皆さんがやりたいこと,不安なことなんでも相談してくださいね。(岡田)

当たり前。

 「先生、毎日面白くないんやけど・・・」

何気ない生徒との会話で出てくる言葉。

大きな意味があるわけでも、深刻な感じであるわけでもないかもしれないが、

日々の生活の中で自分なりの「楽しみ」を見つけられなくなっていることは分かる。

特別な出来事がないと、つまらない日常に見えてしまうことが多い。

自分にとっては「当たり前」で、それがずっと続くように感じる。

 

 私は今、持病のために右目が見えなくなりつつある。

手術で治療できるのだが、見えることが「当たり前」だったのに、

日々変化する視力に不安を覚えてしまう。朝起きたら、見えなくなっているのではないかと・・・。

失う可能性が出てきて初めて、「当たり前」のことの大切さや有り難さが分かる。

今まで何も感じなかったが、目が見えていることに心から感謝が出来る。

そして、自分にとって「当たり前」のことなど本当はないんだと気づかされる。

 毎日を楽しむためには、少なからず「余裕」が必要になる。

身体的余裕、経済的余裕、社会的余裕や時間的余裕がないと、

何かを楽しむことが難しくなる。見聞が狭くなってしまうからである。

自分の価値観から抜け出せなくなるから、何に対しても新鮮さを感じられなくなる。

周囲の環境や状況を見聞きすることで、新たな発見や新しく出来ることが増えてくる。

教科書からだけではない「学び」である。

つまり、「学び」は自分の閉じた世界を広げてくれるのである。成長させてくれる。

それこそ、「学び」の重要な目的の1つだと言える。

 生徒を指導したり、話したりする中で、自分の考えを「当たり前」と決めつけず、

生徒に学びのきっかけを与えられるように、そして、私も生徒から学べるように

精進したいと心から思っている。 (中島)

12月突入

 12月に入り、一気に寒さが増してきましたね。皆さんは元気に頑張っていますか?
2学期の期末テストも終わり、一息ついているという人も多いでしょうね。

 受験生にとってはこれからが本番ですね。
来月には大学入学共通テストがあり、私立中学校や高校の入試も始まります。
試験に向かう準備は出来ていますか。もうすぐと言ってもまだまだできることはあります。
1日1日を大切に試験に向けた準備を積み重ねていきましょう。
 試験準備の第1は体調管理ですね。ちょっとしたことで体調は崩れますが、元に戻すのは時間が必要です。
これからの時期はインフルエンザやノロウイルスなどの流行する時期で、コロナウイルス以外にも注意しな
ければいけませんね。ウイルス性のものでなくても風邪も気をつけましょうね。
また怪我にも十分に気をつけたいものです。
 第2は精神の管理です。試験が近づくと妙に緊張して何も出来なくなったり、楽観的に考えてなにもしない
なんてことがありますね。すべての試験が終了するまで、いつも通りに丁寧に行動するのが一番です。
いつもと違う行動はかえって緊張を生んでしまいますよ。平常心が大切です。
 最後に勉強についてですが新しいことには手を出さないことです。「~日で完成」などと書いているもの
もありますが、教科書に勝る確認ツールはありません。使い慣れたものを丁寧に見直すことこそが一番重要
です。

 受験でも、必要なことは心技体です。「体調管理」「勉強」「精神」のバランスを取って日々を充実させて
いきましょう。(牧野)

為せば成る

「為せば成る,為さねば成らぬ何事も,成らぬは人の為さぬなりけり」 上杉鷹山

 江戸時代の名君として知られる,米沢藩主だった上杉鷹山の言葉です。「どんなことでも強い意志を持って行えば必ず実現する、結果が得られないのは成し遂げる意思を持って行動しないからだ」という意味です。
 私はこの言葉は努力していない人を鼓舞する言葉でもあり,努力している人を励ます言葉でもあると思っています。たとえ努力をしても全員が自分の望みを叶えられるわけではないかもしれませんし,挫折を味わうこともあると
思います。私自身,あることで挫折をした経験を持っていますが,私の知っている挫折をした人は私を含め皆,「あの時に,挫折をしたが,やってきたことに後悔はない。良い経験をした。」という人ばかりです。正しく行った努力は,絶対に後に良い経験になります。今,何かしたいことがあるが諦めてしまっている人,それが特に学力に起因しているものだとしたら,是非相談してください。私たちは全力で同じ方向を向いて支えたいと思います。

「目的」と「手段」

 大学入学共通テストまで二か月を切りました。

受験生の表情を見ると、緊張と不安が入り混じった感じを受けます。

そして、今までの受験勉強の疲労が出てくるので、

体力的にも、精神的にも一番きつい頃だと思います。

何とか全員無事に志望校合格を掴み取って欲しいと心から願います。

 受験が差し迫ったこの時期に大切なことは、

「今、何のために頑張っているのか」という「目的」を忘れないことです。

「えっ!?そんなの『○○大学に合格するため』に決まってるやん!」って

言われそうです(実際に生徒に言われました・・・(;^_^A)が、

私からすると、それは「目的」ではなく、「手段」です。

だって、大学は最終目的地ではないからです。

大学卒業後にどんな仕事をしたいか、どんな暮らし方を望むのか、どんな自分で在りたいか

などが「目的」ではないでしょうか。

 「目的」と「手段」を取り違えてはいけません。

年齢を重ねていくと、「やるべきこと」が増えていき、「やりたいこと」が霞みがちになります。

そうなると、毎日がつまらなく感じてしまうようになります。

そんな時に「目的」は自分を支えてくれます。もう一歩前に足を踏み出させてくれます。

そして、大変なことはあるけど、少しずつ「目的」に近づけるのです。

 生徒たちには将来笑っていて欲しいと思います。

だからこそ、しんどい時こそ「目的」を忘れないで欲しいと伝えたいのです。 (中島)

期末テストに向けて

 期末テストが近づいてきましたね。早いところはもう試験発表していますね。
 ところで皆さんの今度の試験の目標は何ですか?
 「そんなこと考えたこともない」なんていう人もいるのではないですか?

 目標を立てることは日々の勉強を有意義にするためにも重要なことです。
 ただ高すぎたり低すぎたりする目標はあまり効果があるとは言えませんよね。
 高すぎればすぐにあきらめてしまいやすくなりますし、低すぎればすぐに達成できるので、
 頑張ろうという気が薄れます。ではどのくらいを目標にすればいいでしょうか?

 以前のテストの出来具合から、精一杯がんばったらできそうなものを目標にしましょう。
 例えば70点くらいの人は80点を,平均点に届いていない人は平均点+αを目標にするのは
 どうでしょう?無茶苦茶に難しいとは思えなくても、意外と大変なことなのですよ。
 10点得点を上げるためには何をしないといけないでしょうか?

 そこには今までのテストの得点の取り方がヒントになります。
 単語や語句、単純な計算間違いを良くしている人はその練習を増やすことが大切ですよね。
 時間が足りなくて問題全部を見られなかった人は、時間を意識した練習が必要ですね。
 
 人によって何をすればいいか、どうすればいいかは異なりますが、一つ確かに言えることは
 見るだけ、読むだけ、ワークを解くだけの勉強は身につきません。
 教科書を見ていて覚えた気になっても書けなければ意味はありませんし、ワークの問題を
 ただ解いても、数値や出し方を変えられると解けなくなることはよくあります。
 解き方考え方を身につけないとテストでは通用しません。どうやったらこの問題が解けるのか
 どこを読めば答えに行きつけるのかをしっかりと考えてみましょう。
 
 いつもとやり方を変えるのは中々難しいものですが、変えなければいつもと同じです。
 頑張りは必ず結果につながります。
 現状を見て目標を定め目標達成に必要なことを積み重ねていきましょう。
 そうすれば結果は見えてきます。

 さあ、頑張りましょう。  (牧野)
 

日常でいい判断が出来ない奴に,グラウンドでいい判断が出来る訳がない

『日常でいい判断が出来ない奴に,グラウンドでいい判断が出来る訳がない』 
                                 元ラグビー日本代表監督 平尾誠二

 お世話になっている人に,「仕事だけ出来る奴はいない」と言われたことがあります。普段の生活の緩みや,自分のだらしないところは,ある時だけ頑張ろうとしてもぼろが出てしまうことが多いです。だから,いつも自分を律しておかなくてはいけないのだと思います。
 有名なスポーツ選手や監督は「そのスポーツだけ出来てもだめだ」とおっしゃる方が非常に多いです。サッカーが好きな人は「FCバルセロナ」の名前を聞いたことがあると思いますが,バルセロナの強さを支えていたのは「カンテラ」と呼ばれる若い選手たちが所属する下部組織です。その創設に関わったオランダのスーパースターだったクライフは,「サッカー選手である前に,1社会人としてきちんとした人物に育てること」を第一に挙げたそうです。
サッカーしか出来ない奴は大成出来ないということでしょう。
 普段の生活でも,勉強でも同じではないでしょうか。「これぐらいいいや」が積み重なると大きな無駄につながりますし,試験期間だけ一生懸命勉強しようではなかなか成績は上がりません。日常からの積み重ねやきちんとした生活が成績上昇や,その先の自分の目標をかなえることにつながっていくのだと思います。それをやり続けることは本当に難しいことだと思いますし,ときに怠け心が出てしまうことも仕方がないことだと思いますが,大事な時にきちんと力を出すために,普段から自分を律した生活を送りたいものですね。(岡田)

自分の選択。

最近、高校2年生から受験の科目選択の相談を受けることが増えて来た。

学校で選択授業を決定する時期だからだろうか。

嫌いな科目や苦手な科目はどうしても避けたり、受験で使わなくても良いようにしたい。

人は苦しいことや辛いことから逃げたくなる。

「将来の為だから頑張れ!」「他の人も頑張っている」などと言うつもりはない。

私自身が受験生の時、嫌いな数学から逃げたからである。

「数学を減らして他科目に集中して勉強時間を増やし合格する」なんていう言い訳を

大義名分として自分に言い聞かせて・・・。結果から言うと、時間は増やさないし、

効率も上がらない。そもそも楽をしたかったから当たり前なんですけど。

そんな逃げてる自分が嫌いだった。

将来に対する不安、不合格に対する恐怖、自由な時間が減るストレスから苦しくて仕方なかった。

当時は数学を捨てることしか考えられなかったけど、今は捨てない道もあったと思える。

自分が希望する今の場所に辿り着くのに時間がかかったし、回り道もした。

逃げることも1つの方法だし、否定するつもりはない。

ただ、逃げても気持ちはくすぶるし、後で代償は払わなければいけなくなることを伝えたい。

どういう道を選択しても良い代わりに、自分の人生の責任は自分にある。

だから、しっかり自分の将来について情報を調べ、今の自分が最善と思える選択をして欲しい。

(中島)

結果と原因

 中間テストも終わって、ほぼ結果も出そろったところですね。
「やっとホッとできる」なんて感じている人も多いのではないでしょうか?
テストが終わってホッとするのは悪いことではありませんが、結果を吟味
することを忘れないようにしましょう。
 結果が良かったにしろ、悪かったにしろ、そこに必ず原因があります。
良かった要因はしっかりと次にも活かし、悪かった原因は取り除く努力が
必要になります。それが出来れば次のテストではより良い結果を出すこと
が出来るはずですよね。
 原因を分析するにはどうすればいいでしょうか。
 まずは答案をよく見て下さい。そこには自分の解答の癖が出ています。
語句の勘違いや計算ミスをはじめ、時間不足で解けていない問題があるこ
とや、部分点が多く完答出来ていないことなどできなかった部分が見えや
いですね。逆にグラフはよくかけていたとか教科書の通りにとけた部分も
結果として見えてきますね。
 次にその結果についてテスト勉強の仕方がどうだったのかを考えてみま
しょう。時間のかけ具合やバランスはどうだったか。ワークをするだけ、
教科書を読むだけなどといった勉強はなかったか。しっかりくりかえして
かいたのか。色々吟味する点が出てくるはずですね。
 結果を吟味すれば、後は分析に基づいて行動するのみです。自分だけで
行動するのが難しい時には人の手を借りましょう。人の手を借りることは
決して恥ずかしいことではありません。頼れるものは頼ればいいのです。
 
 勉強も何事も一朝一夕には身につきません。反復することでしか定着さ
せるのは難しいのです。
 不安を感じた皆さん。今から行動しませんか?(牧野)

「やりなおし」って大事

 山口市内の中学校はほとんどが昨日の金曜日と明後日の月曜日に中間テストが行われます。テストが終わり,返ってきたテストをそのままにしていませんか?私自身学生の頃は,テストはもう終わったものだから振り返らないという感じでした。
 テストにはその時その時で自分が出来ていなかったことが現れ,間違い方にも自分の傾向が出ており,成績を改善するためにとても大切な情報が入っています。「どうせ次は出ないから」という気持ちもわからなくはないですが,先にある入試にその単元は出題されるかもしれません。自分の間違えたところを克服し,次に間違えないようにすることが成績上昇に必ずつながっていきます。良い点だったことで喜ぶ,悪い点だったことで悲しむ,それだけでは成績の改善は出来ません。何が悪かったのかをしっかり理解し,次につなげるためにしっかりやり直しをしましょう。その中で出てくる課題が自分で解決できないのなら,学校や塾の先生に頼りましょう。現在SHOOTでは,テストのやり直しも含めて,中間テスト応援キャンペーンを行っています。非常にお得なキャンペーンになっていますので,是非お問い合わせください。(岡田)


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