新学期が始まって1か月が経とうとしています。
新しい環境には慣れたでしょうか。特に、新しい学校に進学した人は、
生活のリズムが変わったり、授業の受け方が変わったりして、大変だった
のではないでしょうか。
生徒の話を聞いていると、同じ公立中学校や高校であっても、授業の
内容は全くと言っていいほど違うようです。例えば、先生が授業をするのが
黒板であったり、電子黒板であったり、動画であったり、一方、生徒は
ノートを取ったり、取らなかったり、プリント学習だったり、タブレット
だけで完結する学習だったり、授業動画を見るだけだったりします。
新学習指導要領によって大幅に増加された学習内容に関しても、授業
時間数の制限もあり、良くて猛スピードで終わらせたり、プリント演習で
やったことにしたり、悪ければ授業で触れずに終わったりします。中には、
授業で使用する教材を工夫したり、授業構成を考えたりして、分かりやすい
授業を実践されている先生方もおられます。私も学ぶことが多く、勉強に
なります。ただ、実際は年齢やキャリアに関わらず、先生個人の能力に
左右される場合が多く、一昔前のようにある程度の授業の質が保証される
ということは少なく、同じ学校であっても、先生が変わると授業の質も変化
するということが多いように感じます。理想とする教育内容レベルと現場の
学校で対応できる内容に大きな隔たりが生じており、おそらくですが、現状、
その隔たりが大きくなることはあっても、小さくなることはないでしょう。
「公立学校であれば安心」という時代ではなく、自分が目指す将来のために、
どの学校に進学するか、もっと言えば、どのように学ぶかを生徒自身が考える
重要性が増してきています。私立学校は授業見学をさせてくれるところは多い
のですが、公立学校はなかなか難しいみたいです。学校の施設は見学させて
くれるのですが…。学びに対する姿勢が、自分の将来に影響すると言っても
過言ではないのかもしれませんね。(中島)