学習指導要領と学校現場②

 前回は、2020年度から新しい「学習指導要領」になり、コロナ禍も相まって、

学校教育の現場で様々な影響を受けているという話をしました。

 では、実際の学校の授業はどう変化したのでしょうか。一番分かりやすいのが、

「教科書の大きさ・厚さ」です。教科書に盛り込まれた内容が多岐に渡ったり、

高校で習っていたことが中学校に下りてきたりと勉強することが一気に増えました。

 しかし、学校の授業時間は変わらず、と言うより、コロナ禍で逆に減ってしまい

ました。また、新しい授業方法のリモート授業も導入されました。限られた時間と

方法の中で、教える側の教師には授業に今まで以上の内容と質を求められています。

いろいろと考え研鑽されていますが、学校と言うより、やはり教師自身の能力に

左右されているのが実情のようです。私自身も参考になるプリントを作成される

先生方もおられるのですが、授業時間が足りないから、単元を飛ばしたり、

問題の解答を配布して終わったりする先生も…。そして、黒板を写せばよかった

以前とは違って、学習すべき量が増えた中でノートテイクが減り、教師のセンス

任せのプリント学習やアクティビティが増え、学ぶ生徒側も今まで以上の理解力

が求められています。授業が終わっても、何が重要だったか分からないままなこと

もしばしば…。文部科学省は「主体的・対話的・深い学び」を求めていますが、

それが等しく享受出来ているかは疑問が残ります。

 だからこそ、生徒側の「学ぶ意思」が大切だと思うのです。生徒自身が望む将来

のために、ただの知識の暗記ではなく、それがどんな物で、どのように使えるのか

を生徒が知り、目的のために実際に使えるようになることが生徒の助けになるのです。

それこそが、自分を育む「生きる力」なのです。(中島)

練習するということ

 あるミュージシャンが,「個人練習というのは自分が出来なくなっていることがないか,出なくなっている音がないかを確かめるもので,毎日リハーサルや演奏会があるから楽器は触るものだし,個人練習はほとんどしない。」と言っているのを聞きました。当然その域まで行くためにミュージシャンは相当の練習をしているので,これは完成された実力を持っている人の話ではあるのですが,その人はこうも続けていました。「実際に何回か楽器を触って,自分が出来ていること,出ない音がないことを確認したら安心する。」
 この話を聞いて単純に「一流のプロは違うなあ。」と思うのですが,それと同時に思うことは,「確認すること」の大事さです。勉強でも同じなのですが,「練習して新しいことができるようになる」「わからない問題が解けるようになる」もちろんどちらもとても大事なことなのですが,そのことばかりに気を取られてはいないでしょうか。それと同じぐらい「出来ていたことが出来なくなっていないか確かめる」ということは大事なはずです。大学入学共通テストが迫っている中,出来ないことにとらわれすぎていないでしょうか。自分の足元を見直すことはとても大事なことです。もし成績が伸び悩んでいるということがあるのなら,それを試してみてはどうでしょうか。(岡田)

星に願いを

 冬は基本的には、空気が澄んでいて星を見るにはいい季節なのですが、今年は気候が不順で、何かもやがかかったった空になることが多くあり、いい星空だなと思う機会が少なく残念に感じることが多いです。今年も、しし座流星群の話題が出たので、19日の深夜に夜空を見れば最近にしては星がきれいに映り、流れ星も何個か見ることが出来ました。皆さんは流れ星ご覧になりましたか?
 流れ星と言えば願い事ですね。流れ星の流れているうちに願い事を言うのはなかなか難しく、今まで一度も出来た経験はありませんが、流れ星を見るたびに願い事をしてしまいます。
 受験生の願い事は志望校の合格ですよね。大学受験共通テストや入試がどんどんと近づいてきていますし、緊張がより高まっていく頃ですね。緊張するのは頑張っている証拠です。何も緊張しない方がおかしい位です。程よい緊張感は良い結果を生みます。ただ何も手につかないほどの緊張をしてしまっては元も子もないですよね。
 良い緊張感を得るには、普段からの積み重ねが大切です。普段から時間に対する緊張を持っておくことや、人のいる環境の中で緊張を感じること、そしてその緊張の中でも普段の行動がとれるようにすることが大切です。言ってしまえば慣れも必要なのです。
 いつもの自分でいられることが良いパフォーマンスをする第一歩です。星を見て一息つけるぐらいの心の余裕は持っておきましょうね。流れ星が見えたら、上手く行くことを願いましょう。きっと上手く行きますよ。

(牧野)

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学習指導要領と学校現場①

 時代の変化や子供たちを取り巻く状況、社会のニーズなどを踏まえ、

改訂される各学校の教育課程の指針となる「学習指導要領」ですが、

現行の学習指導要領は、小学校では2020年度、中学校では2021年度、

高校では2022年度の入学生から全面実施されています。

 

 近年のグローバル化や、スマートフォンの普及、人工知能(AI)の活用

による技術革新が進む社会に対応できるように、子供たちに生きて行く

ために必要な資質や能力を育むことを学校教育に要求しています。具体

的に言いますと、「言語能力の育成、外国語教育、プログラミング教育、

理数教育の充実、道徳教育、伝統や文化に関する教育、主権者教育、

消費者教育」などです。しかも、それらを「主体的に、対話的に、深く」

学べるように、すなわち「アクティブ・ラーニング」の視点を重視する

ように学校現場に求めています。さらに、タイミング悪く、新型コロナ

ウイルスが流行し、従来の対面式授業ではなく、リモートによる授業する

ことを余儀なくされました。コロナ禍が以前より落ち着いた現在でも、

電子黒板やタブレットなどの新しい指導媒体の活用やノートテイクを必要

としないプリント学習の増加など、子供たちを取り巻く教育環境が様変わり

しています。

 では、実際に学校で授業をする先生やそれを受ける子供たちは、「学習

指導要領」が求める教育水準を提供し、享受できているのでしょうか。

 気づいたら、思った以上に長くなりましたので、そのことについてはまた

次回私のブログで語らせていただきます。(中島)

確認が大事!

 2学期も終盤,中学校・高校共に期末試験が近づいてきています。みなさん勉強の調子はどうでしょうか。
 生徒たちの勉強の様子を見ている際に良く感じるのですが,問題を解くことのみが勉強になっていませんか?もちろん問題を解き,それを理解することはとても大事なことなのですが,それよりも大事なことが「確認すること」です。自分の解答を丸付けし,出来ていなかったものをやり直し,もう一度出来るかどうか「確認する」。また,出来ていたことが出来なくなっていないか「確認する」。勉強において「確認する」ということが一番大事です。教材をやって丸付けもせずに放置して,勉強した気になっていませんか?教科書や参考書をノートにまとめただけで勉強したつもりになっていませんか?勉強は覚えたこと,理解したことを自分の身の力できちんと出せることが大事になります。そのために「確認すること」が何より大事になります。できるようになったかを「確認」して勉強を終えるようにしてくださいね(岡田)

入試シーズン突入

 11月に入り、朝晩はずいぶんと気温が下がるようになりました。秋が深まっていますね。
 各大学の推薦入試が始まったり、大学入学共通テストの願書の提出があったりと受験ムードも高まってきました。
 受験生の皆さんは準備をぬかりなく進められていますか?毎年この時期の受験生は、気持ちが焦ってしまい落ち着きをなくしやすくなっています。焦っていいことは何もありません。ミスも多くなりそのミスがより焦りを生みます。ただ気持ちが焦っているときほど、丁寧にいつも通りに行動するように心がけましょう。いつもとやることを変えることはないのです。少しだけ丁寧さを加えればいいことなのです。
 実際に焦ってくるといつも何をしていたのかすら忘れてしまいます。試験本番でもそうなのです。いち早く通常を取り戻せた人が、最後に良い結果を得ることが出来ます。普段から焦ったときはこうするといった対処法を意識をしていきましょう。ゆっくり深呼吸をする。視線を上に持っていくなど自分の取り戻し方を知っておくとすぐに対応できますよ。
 入試は緊張するものです。緊張状態が当たり前なのです。そう思って普段から緊張状態に慣れておっくことも重要なことになりますよ。
 焦ることはありませんが怠ることのないように物事を進めていきたいものですね。
 頑張っていきましょう。

(牧野)

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妥協。

 人は生きていく中で、数多くある選択肢の中から

何かを選択し、時には妥協することもあります。

 

 そもそも、「妥協する」とは「対立した事柄について、

双方が譲り合って一致点を見い出し、穏やかに解決する

こと」ですが、現在では「個人が不本意ながら事を進める

こと」、もっと言えば、「ある程度の所で満足して努力を

やめること」を表すことが増えています。

 妥協せずに生きていくことは、ほとんど不可能なので、

大抵のことは本人が納得すれば妥協も1つの選択だとは

思います。しかし、私は人生においてしてはいけない妥協

があると思います。それは、「仕事」です。仕事は生きる

上で、その人にとっての基盤となるもので、根幹です。

自分が好きな仕事をするか、嫌いな仕事をするかで、人生が

大きく変わります。仕事に充実感はないけど、人生は充実

してるって言う人はいないものです。

 やりたい仕事への関門の1つが大学や専門学校です。

日々の学習を大事にすることは、自分の仕事、さらには

自分の人生を大事にすることにつながると思うのです。

                     (中島)

働くということ

 2学期も半ばを過ぎ年末の足音が近づいてきております。新年度が始まってから半年が過ぎました。月日の経つのは非常に早いですね。
 大学入学共通テストまで3カ月を切り,公立高校入試までまだ時間があると言ってもすぐに本番が来てしまいます。受験勉強が激化していく中,受験生はストレスのたまりやすい時期かもしれません。みなさんは志望校の合格に向けて今頑張っていますが,当然高校・大学に合格することがゴールではなく,自分の人生の目標に進むためのスタートにすぎません。今なりたい職業があり,そのための勉強をしている人もいるでしょうし,将来就きたい職業が決まっておらず,それを見つけるために進学するという人もいるでしょう。
 働くということは何かしらの苦しみは当然伴うと思います。ストレスを感じない人はいないし,楽しいことだけではないことは事実です。ただ,それが好きなことをしているということなら乗り越えられるのではないかと私は思っています。元々好きではない仕事でもやっていくうちに好きになること,それとは逆に好きだったことを仕事にして嫌いになってしまうこと,どちらもあることかもしれませんが,皆さんには好きなことを仕事にして欲しいと切に思います。自分自身が好きなことを仕事にしているので,好きなことで生活が出来るということが,どんなに幸せなことかと,いつも感じています。自分の仕事に決して妥協しないでください。そしてその準備のための勉強をしっかり頑張って下さい。今やっている受験勉強はみなさんの未来につながっています。それを忘れないでください。(岡田)

結果

 中間テストも終わり、そろそろその結果も出てきた頃でしょうか。皆さんの結果はどうでしたか?満足の行くものだったでしょうか。
 出てきたものは、良くも悪くも今までやって来たことによるものです。「いつもは出来ていたのに」はいいわけにすらなりません。たとえそれが、体調不良によるものだとしてもです。出てしまった結果は決して変わりません。試験に備えるということはそんなに甘い物ではありません。
 ただ、結果をどうとらえるかによって、その意味や価値は大きく変わります。結果が良くても喜んでいるだけでも、悪くておちこんでいるだけでも何も得られないでしょう。次にどう活かすか、その1点につきるのです。良ければよいなりに、悪ければ悪いなりに、見つけられるものはたくさんあります。
 たとえ90点取っていたとしても、間違いが簡単な計算ミスだったらどうでしょう。これをミスと流してしまうか、間違いとして心に刻み計算練習により注意するのでは次の結果が変わってきます。たとえ50点でも、どうしてその得点だったのか、何をどう間違えたのかを考えて解き直す人と、何も考えず答えを書いてやり直したと思っている人とでやり直しの意味が変わってきます。
 あきらめずにトライし続けることが大切なのです。結果は結果です正しくとらえて前に進みましょう。

(牧野)

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変わること。

 少し前は半袖で汗ばむ気温だったのに、

今は半袖では肌寒く感じます。

毎日変わらないように見える見慣れた景色も、

確実に変化していることを実感させられます。

 早いところでは、中間考査が終わりテストの返却が

始まっています。結果はどうだったでしょうか。

目標にした得点を達成できた生徒が多い中で、達成

できなかった生徒もいます。本人に理由を聞いてみると、

「勉強不足です」と言うのですが、ほとんどの場合、

本当の理由は別の所にあります。確かに、勉強時間が

足りなかったり、テスト範囲で手を付けられなかったり

したことが原因で、結果が出せなかった部分もあるの

でしょう。しかし、失点の主たる原因は「指導した

学習方法通りにテスト勉強しなかったこと」です。

正しく学習しないと頭に入りにくいし、一生懸命学習

したことがテスト本番で出てこなくなります。

 今回のテストに限らず、私の30年近い講師経験に

基づいて断言しますが、なかなか成績が上がらない理由は

ほぼこれです。自分なりのオリジナル(と言う名の出来る

限り楽をする)学習方法があり、その方法を変えることが

出来ないため、テストで結果を出せません。さらに、

やっても結果が出ないと思い込んで、だんだん学習時間も

減っていきます。なおさら、テストの得点は下がります。

でも、本人は本気で学習しているつもりで、そのことに

全く気付かず、良い点を取るために、学習時間だけを

延ばそうとしてしまいます。無理が出て、続かなくなるのは

当然ですよね。しかも、根が真面目な生徒ほど、この

スパイラルにハマります。その状態で、勉強時間を増やそうが、

問題集を解きまくろうが、学習環境(塾・家庭教師・配信授業など)

を変えようが、結果が変わらないのは明白です。

 塾、家庭教師、通信添削や配信授業と、学校以外の学習補完の

方法はたくさんありますが、それらの目的の最たるものは、

「自分の能力や性格に合わせた正しい学習方法を身に着けて、

結果を出せる学習を自分で出来るようになること」だと常日頃

思っております。30年やってても、なかなか生徒に伝わらない

ですけどね~(;^ω^)本当に想いを伝えるのは難しいです。(中島)


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