魚と魚の捕り方

 釣り好きのブログみたいなタイトルにしてしまった(笑)。

 老子の言葉に「魚を与えるのではなく、魚の獲り方を教えよ」というものがある。
空腹の人に魚を与えて一時的に空腹を紛らわせるのではなく、
自分で魚を獲れるようにして自分で食料を調達できる力を教えたほうが良いという意味である。
つまり、短期的な問題解決ではなく、長期的で根本的な問題解決をしなければならないということだ。
魚は食べてしまえば無くなってしまうが、獲り方を知っていれば空腹時に自分で魚を手に入れられる。
 私はこの言葉を聞いた時、学習においても同じことが言えると感じた。
「魚=知識(解答)、魚の獲り方=知識の使い方(解答の作成方法)」に置き換えられる。
分からない問題があった時、その解答を教えてその1問だけ分かっても、他の問題で自分で解答を作れるようにならなければ、本当の意味で実力が付いたとは言えない。
よく問題集を解くときに、分からない問題にぶつかると解答を見ながら解く生徒がいる。
解答を見ること自体は構わないのだが、そこで分かった気になって終わってしまうのが問題なのだ。解答を知るだけでは解くことは出来ない。解答だけではなく、どうしてそう解くのかという成り立ちを理解し、自分でやってみて初めて解けるのだ。習った魚の獲り方を実践して、やっと魚は獲れるようになる。途中、試行錯誤もあるだろうが、その中から自分に合う方法が見つかる。
 魚を求める人は、ずっと誰かに魚をもらい続けないといけない。他人に依存しないと生きていけなくなる。生徒には、魚の獲り方を求める人間にあって欲しいし、魚を自分で獲れる人間になることを切に望んでいる。(中島)

夏がやってきました!!

まだまだ梅雨でうっとうしい天気が続いていますが、暑さだけは真夏ですね。
皆さん、元気ですか!!

夏がやってきました。

定期テストも済んで、あとは夏休みを待つだけという人も多いでしょうか。
コロナ禍で外に出かけるのがはばかられる時ですから、積極的に外に出かけようとする人は少ないでしょう。

でも、せっかくの夏休み、何もしないのはもったいない。
派手に出かけなくても、大人数でなくてもできることを、感染には十分に注意しながらやっていきましょう。
近所の探索、涼しい部屋での読書や音楽を楽しむこと・・・
何でもできるので試してみましょう

特に勉強においては、夏の勉強の良しあしが後に響いてきます。
受験生にとっては登竜門ともいえる時期です。悔いの内容に過ごしましょう。
受験生でなくても長い休みの努力は必ず実を結びます。宿題を丁寧にやり上げること、予習復習をすることどれも大切です。
自分に合った勉強、自分に必要な勉強をしていきましょう。

(牧野)

夏期指導 7月22日開始!!

7月22日からSHOOTの「君と作る夏期指導」が始まります。
「君と作る」とあるように一人一人の希望を話し合い指導をしていきます。

「受験勉強したい」「自由研究ができないから助けてほしい」「推薦の準備がしたい」

あなたの願いをかなえるべく講師陣が全力で対応します。

皆さぜひご参加ください。

叱れない親。

 30年近くこの仕事をしていると、子どもの変化はもちろんですが、親の変化も身近に感じます。最近で言うと、「叱らない親」が多くなった気がします。2010年頃から言われている「叱らない子育て」の影響でしょうか。例えば、「スーパーの中で、子どもが走り回っていても親は注意をしない」、「公園で、子どもが他の子を泣かせても親は何も言わない」、「ファミレスで、子どもが大声で騒いでいても、親はママ友と話をしている」など、このような子どもの言動を叱らない親は、子供が何をしても何も言わない、その容認が「叱らない子育て」だと思っている親もいるようです。

 「叱る」というのは、特に、危険が生じる場合や他人に迷惑をかける場合に、「子供を正しい方向に導くために注意すること」です。これは子どもを自立させ、将来社会へ送り出すために、とても重要なことです。「叱らない」方法でも、「子どもを正しい方向に導く」ことはしなければなりません。「叱らない子育て」とは、決して、子どもを「何も言わずに、放っておくこと」ではないのです。子どもと社会をつなぐのが親です。子どもを放置したままで、社会規範を身に着けられるはずはないのです。叱らずに、「教える(注意する)」と「褒める」という方法を使って、子どもを正しい方向に導くのです。つまるところ、「叱らない子育て」というのは、それらの手法で、叱らなくてもよい子どもに育てることなのです。

 また、「叱る」と混同しやすい「怒る」という言葉があります。「怒る」というのは、「イライラした感情を相手にぶつけること」です。「叱る」と違って、教え、導く要素はありません。だから、悪いことをするたびに怒っている親を見かけますが、まったく子どもを育てることに繋がらないのです。

 「叱る」ためには、きちんと子どもに寄り添う必要があります。どんな理由でその行動をしたのか、何が悪かったのか、子どもが理解できるように伝えなくてはいけません。かなり労力が必要です。時には何も言いたくなくなるのも理解できます。のびのびと子どもを育てたいという親の気持ちは分かりますが、それと「何も言わずに、子どもに大切なことを教える機会を失う」ことは、まったく別の話です。(中島)

梅雨に

梅雨入りしてずいぶんたちます。
例年より1週間ほど早かった梅雨ですが、中休みも多く暑い日も続いています。
この時期は皆さん体調を崩しやすいので、コロナウイルスの流行もあるので十分に気を付けたいものですね。

梅雨といえば
紫陽花の花をよく見かけるようになりましたね。
紫陽花の花は土の性質によって色が変わると言われていますね。
酸性なら青に、アルカリ性なら赤にというのが一般的なようです。
環境によって変化するというのは植物も人も変わりはありませんね。

勉強をするにも良い環境というものが大切です。環境によってやる気が変わることはよくあることですね。
また勉強のできる環境を整えるのもたいせつですね。
環境を整えるのはすぐには出来ません。日々の準備と心構えが必要ですね。
少し気を抜くと環境が悪くなってしまうこともよくあります。
いつも良い環境でいることを心掛けたいものですね。

もうすぐ期末テストです。テスト発表があってからではなく今から始めましょう。 (牧野)

英語大丈夫?

 みなさんは中間テストが終わり,成績も返ってきていることでしょう。今回驚いたことは,中学校英語教科書が非常に難しくなっていることです。「今回のテストは難しかったな」「最近英語が難しくなってきたな」という感想を持った人は多いのではないでしょうか。
 小学校英語が本格的に始まり,その習った内容をマスターしていることを前提に教科書は作られています。そして中学校3年から2年に,2年から1年にという移行も当然行われていますが,今年はちょうど教科書改訂の年になりますのでそれを上手く消化できないままの人も多いように思います。中学校卒業までに習う英単語は従来の約1200語から倍の約2400語に増え(小学校700語,中学校1700語),今まで高校で習っていた現在完了進行形や仮定法などの文法も中学校内容に加えられました。教育関係者の声でも「ここまで難しくなるとは思っていなかった」という声が多いです。
 市内の中学校の英語の平均点を見ても,今までは1学期の中間テストの平均点は例えば中3なら70点以上あったものが,60点台になっていたりとかなり苦労していることが見られます。今,少しでも不安に思われている人,苦手意識を持ってしまった人は相談だけでもかまいませんのでお気軽に連絡してください。困っている人に少しでも勉強の仕方や,1点でも多く点数が取れるような道筋を示すことができるならとてもうれしいことです。「なんか点数下がったけどまあいいか」ではなく一人で悩まずすぐに相談してくださいね。(岡田)

話を聞くということ。

 「成績を上げたいのですが、どうしたらいいですか」

 当たり前なのでしょうが、この質問を本当によく耳にします。
「学習時間」「教材」「学習方法」などが、その回答として挙げられるのはもちろんですが、
特に大切に感じるのは「人の話を聞く」ということです。
 30年近く個別指導に携わっていると、本当に様々な生徒や教材、指導方法に出会ってきました。
最高の教材や効率的な指導方法を探し、研究したこともありました。
でも、結局のところ、どんな教材や指導方法も生徒に伝えられなければ効果はないのです。
一方通行ではない、双方向の「コミュニケーション」が基本なのです。
 ですから、成績が上がらない生徒の特徴の1つは、「人の話を聞かない人」なのです。
そういう生徒は、まず「空返事」が多いです。ただ適当に「はい、はい」と言って、聞いている感じを醸し出しているけれども、何も内容が伝わっていないことがあります。
 そして、話を最後まで聞けない「我慢できない人」です。話の途中で相手が話す内容を予測してしまい、その後の展開が予想できているからこそ相手が続けて話をしているとだんだん我慢できなくなるのでしょう。
 また、話を最後まで聞かずに途中で中断させてくる「話を聞こうとしていない人」です。
とにかく自分の知識や理解度をアピールしたいタイプです。話のペースも自分が主導権を握っておきたいので、聞きたいことだけ聞いて、自分の話したいことを話します。自分の中で興味や関心が変わってしまうので、1つの話に集中できません。
 こういった生徒は、指導内容を覚えていないことが多く、家庭で学習する時に忘れてしまっているのです。
塾だけでなく、学校の授業を受ける時にも同じことをしている場合も多いのです。
 だから、私は指導する際に、ただ一方的に伝えるのではなく、生徒が話しやすい環境や聞いてもらえる関係性を構築することを最優先します。
信頼していない相手の話なんて残りませんしね。それに、これは学習に限ったことではなく、他のことにも当てはまりますね。

 まずは、話を聞きましょう!! (中島)
 

やりなおすということ

やりなおす
試験期間で問題をやりなすことは多くあるでしょう。
やりなおしっていったい何をするのかわかっていない生徒が多く見受けられます。
答えを見る、答えを赤字で書きなおす、問題を解きなおす・・・
色々ありますよね。
でも原因を考えて修正することが出来ているでしょうか?
やり直しで大切なことは、次で同じ間違いをしないことです。
何が間違っているのか、どこで間違ったのかをよく吟味しないいけません。
そこを理解してやり直しをすれば、失敗を繰り返すことは少なくなりますよね。

同じ失敗を繰り返してようやく正しいことにたどり着くことは、よくあることだと思います。
でも失敗は少ない方がいいですよね。
ただやりなおすだけでは、同じ失敗を繰り返すだけです。
色々考えてやり直しを繰り返すことで間違いが少なくなります。
間違いを正しく認めて、丁寧にやり直しを重ねていきましょう。

中間テスト期間もそろそろ終わりです。結果を正しく分析して次のテストに備えていきましょうね。(牧野)

確認すること

今週から高校生の中間テストが始まり,来週は中学生の中間テスト,年度初めの大事なテストが行われます。みなさん今その勉強を行っている最中だと思いますが,特に中学生の皆さんは学校のワークをやることがテスト勉強になっていませんか。もちろんワークをやることは大事な勉強なのですが,もっと大事なのはワークの内容をきちんと理解しているか,同じような問題をきちんと解けるかということです。だから1回ワークをやって勉強を終えるのではなく,きちんと丸付けをし,間違えた所をやり直し,最後にきちんと出来るかをもう一度確認することが大事です。単語や用語も何回書いたということではなく,覚えているかどうかが大事です。確認する一番良い方法は自分でテストをしてみる事です。例えば英単語なら,ノートに単語の意味だけを書き,横に何も見ずに英単語を書いてみる。書くことが出来るものはもう覚えているのですから練習する必要がありません。書けなかったものは,何度か練習してまたテストしてみる。そうやって出来ないものがなくなるまで練習していくことが「覚える」ことにつながります。勉強の仕方に困った時,どうすれば良いかわからない時はお気軽に連絡してください。いつでもお待ちしております。(岡田)

ラベリング

 4月から始まった新しい生活にも慣れ、その疲れをゴールデンウイークで癒し、若干気が緩んでいる頃でしょうか。このまま、のほほんと過ごせればいいのですが、そろそろ奴がやって来ます。そう!「1学期中間テスト」です。あまり授業も進んでいない中で迎えるために、「何とかなるのでは?」と思ってしまいがちですが、皆さんが考えている以上に、この1年最初のテストは重要なのです。
加えて、「1学期期末テスト」とセットで大事なのです。
 例えば、「1学期中間80点→1学期期末80点」の生徒は、おそらく「自分は出来る」と思えるため、その後良い成績をキープするでしょう。
翻って、「1学期中間60点→1学期期末50点」の生徒は、おそらく自信がなくなり、「自分はこのくらい」と思い、自力で良い成績を取ることが難しくなるでしょう。さらに言えば、この成績が中学、高校の3年間の成績を決定づけると言っても過言ではないのです。それは、この「自分は出来る」や「自分はこのくらい」という思いが理由なのです。それを「ラベリング」と言います。
 また、良くも悪くも、人間は一度決めたことをやり通そうとする性質(一貫性の原理)を持っています。つまり、ラベリングすることで、一貫性の原理が働き、ラベリングした自分から抜け出しにくくなるのです。これが、成績が伸びない生徒の原因の1つなのです。
 期末テストとセットで大事だと言ったのは、人間はたった1度の結果は偶然だと思ってしまうものなのです。でも、同じ結果が2度続くと、それが良くても悪くても、「これは偶然なんかじゃない!」と捉えてしまうのです。
 別の観点から、「1学期中間80点→1学期期末60点」の悔しい気持ちになる生徒と、「1学期中間40点→1学期期末60点」の喜ぶ生徒との感情を考えると、2学期のテストに向けて、より努力するのはどちらでしょうか。
 良いラベリングをして、有意義な3年間を送るために、まずは「1学期中間テスト」に向けて、気を引き締めて頑張って行きましょう!!( 中島 )


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