為せば成る

「為せば成る,為さねば成らぬ何事も,成らぬは人の為さぬなりけり」 上杉鷹山

 江戸時代の名君として知られる,米沢藩主だった上杉鷹山の言葉です。「どんなことでも強い意志を持って行えば必ず実現する、結果が得られないのは成し遂げる意思を持って行動しないからだ」という意味です。
 私はこの言葉は努力していない人を鼓舞する言葉でもあり,努力している人を励ます言葉でもあると思っています。たとえ努力をしても全員が自分の望みを叶えられるわけではないかもしれませんし,挫折を味わうこともあると
思います。私自身,あることで挫折をした経験を持っていますが,私の知っている挫折をした人は私を含め皆,「あの時に,挫折をしたが,やってきたことに後悔はない。良い経験をした。」という人ばかりです。正しく行った努力は,絶対に後に良い経験になります。今,何かしたいことがあるが諦めてしまっている人,それが特に学力に起因しているものだとしたら,是非相談してください。私たちは全力で同じ方向を向いて支えたいと思います。

「目的」と「手段」

 大学入学共通テストまで二か月を切りました。

受験生の表情を見ると、緊張と不安が入り混じった感じを受けます。

そして、今までの受験勉強の疲労が出てくるので、

体力的にも、精神的にも一番きつい頃だと思います。

何とか全員無事に志望校合格を掴み取って欲しいと心から願います。

 受験が差し迫ったこの時期に大切なことは、

「今、何のために頑張っているのか」という「目的」を忘れないことです。

「えっ!?そんなの『○○大学に合格するため』に決まってるやん!」って

言われそうです(実際に生徒に言われました・・・(;^_^A)が、

私からすると、それは「目的」ではなく、「手段」です。

だって、大学は最終目的地ではないからです。

大学卒業後にどんな仕事をしたいか、どんな暮らし方を望むのか、どんな自分で在りたいか

などが「目的」ではないでしょうか。

 「目的」と「手段」を取り違えてはいけません。

年齢を重ねていくと、「やるべきこと」が増えていき、「やりたいこと」が霞みがちになります。

そうなると、毎日がつまらなく感じてしまうようになります。

そんな時に「目的」は自分を支えてくれます。もう一歩前に足を踏み出させてくれます。

そして、大変なことはあるけど、少しずつ「目的」に近づけるのです。

 生徒たちには将来笑っていて欲しいと思います。

だからこそ、しんどい時こそ「目的」を忘れないで欲しいと伝えたいのです。 (中島)

期末テストに向けて

 期末テストが近づいてきましたね。早いところはもう試験発表していますね。
 ところで皆さんの今度の試験の目標は何ですか?
 「そんなこと考えたこともない」なんていう人もいるのではないですか?

 目標を立てることは日々の勉強を有意義にするためにも重要なことです。
 ただ高すぎたり低すぎたりする目標はあまり効果があるとは言えませんよね。
 高すぎればすぐにあきらめてしまいやすくなりますし、低すぎればすぐに達成できるので、
 頑張ろうという気が薄れます。ではどのくらいを目標にすればいいでしょうか?

 以前のテストの出来具合から、精一杯がんばったらできそうなものを目標にしましょう。
 例えば70点くらいの人は80点を,平均点に届いていない人は平均点+αを目標にするのは
 どうでしょう?無茶苦茶に難しいとは思えなくても、意外と大変なことなのですよ。
 10点得点を上げるためには何をしないといけないでしょうか?

 そこには今までのテストの得点の取り方がヒントになります。
 単語や語句、単純な計算間違いを良くしている人はその練習を増やすことが大切ですよね。
 時間が足りなくて問題全部を見られなかった人は、時間を意識した練習が必要ですね。
 
 人によって何をすればいいか、どうすればいいかは異なりますが、一つ確かに言えることは
 見るだけ、読むだけ、ワークを解くだけの勉強は身につきません。
 教科書を見ていて覚えた気になっても書けなければ意味はありませんし、ワークの問題を
 ただ解いても、数値や出し方を変えられると解けなくなることはよくあります。
 解き方考え方を身につけないとテストでは通用しません。どうやったらこの問題が解けるのか
 どこを読めば答えに行きつけるのかをしっかりと考えてみましょう。
 
 いつもとやり方を変えるのは中々難しいものですが、変えなければいつもと同じです。
 頑張りは必ず結果につながります。
 現状を見て目標を定め目標達成に必要なことを積み重ねていきましょう。
 そうすれば結果は見えてきます。

 さあ、頑張りましょう。  (牧野)
 

日常でいい判断が出来ない奴に,グラウンドでいい判断が出来る訳がない

『日常でいい判断が出来ない奴に,グラウンドでいい判断が出来る訳がない』 
                                 元ラグビー日本代表監督 平尾誠二

 お世話になっている人に,「仕事だけ出来る奴はいない」と言われたことがあります。普段の生活の緩みや,自分のだらしないところは,ある時だけ頑張ろうとしてもぼろが出てしまうことが多いです。だから,いつも自分を律しておかなくてはいけないのだと思います。
 有名なスポーツ選手や監督は「そのスポーツだけ出来てもだめだ」とおっしゃる方が非常に多いです。サッカーが好きな人は「FCバルセロナ」の名前を聞いたことがあると思いますが,バルセロナの強さを支えていたのは「カンテラ」と呼ばれる若い選手たちが所属する下部組織です。その創設に関わったオランダのスーパースターだったクライフは,「サッカー選手である前に,1社会人としてきちんとした人物に育てること」を第一に挙げたそうです。
サッカーしか出来ない奴は大成出来ないということでしょう。
 普段の生活でも,勉強でも同じではないでしょうか。「これぐらいいいや」が積み重なると大きな無駄につながりますし,試験期間だけ一生懸命勉強しようではなかなか成績は上がりません。日常からの積み重ねやきちんとした生活が成績上昇や,その先の自分の目標をかなえることにつながっていくのだと思います。それをやり続けることは本当に難しいことだと思いますし,ときに怠け心が出てしまうことも仕方がないことだと思いますが,大事な時にきちんと力を出すために,普段から自分を律した生活を送りたいものですね。(岡田)


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