『日常でいい判断が出来ない奴に,グラウンドでいい判断が出来る訳がない』
元ラグビー日本代表監督 平尾誠二
お世話になっている人に,「仕事だけ出来る奴はいない」と言われたことがあります。普段の生活の緩みや,自分のだらしないところは,ある時だけ頑張ろうとしてもぼろが出てしまうことが多いです。だから,いつも自分を律しておかなくてはいけないのだと思います。
有名なスポーツ選手や監督は「そのスポーツだけ出来てもだめだ」とおっしゃる方が非常に多いです。サッカーが好きな人は「FCバルセロナ」の名前を聞いたことがあると思いますが,バルセロナの強さを支えていたのは「カンテラ」と呼ばれる若い選手たちが所属する下部組織です。その創設に関わったオランダのスーパースターだったクライフは,「サッカー選手である前に,1社会人としてきちんとした人物に育てること」を第一に挙げたそうです。
サッカーしか出来ない奴は大成出来ないということでしょう。
普段の生活でも,勉強でも同じではないでしょうか。「これぐらいいいや」が積み重なると大きな無駄につながりますし,試験期間だけ一生懸命勉強しようではなかなか成績は上がりません。日常からの積み重ねやきちんとした生活が成績上昇や,その先の自分の目標をかなえることにつながっていくのだと思います。それをやり続けることは本当に難しいことだと思いますし,ときに怠け心が出てしまうことも仕方がないことだと思いますが,大事な時にきちんと力を出すために,普段から自分を律した生活を送りたいものですね。(岡田)