コロナ禍での学校の授業。

 気が付けば、今年もあと2か月。コロナ一色でしたが、爪あとは思いのほか深刻です。
経済や社会のことは専門家の方々にお任せするとして、教育について少し述べておきたいと思います。
 皆さんご存じのように、コロナ自粛期間が2か月程度あり学校も休校でした。
再開すれば元通りという訳にもいかず、かなり問題が浮き彫りになってきています。特に、新中1・新高1は状況が深刻です。新しい学校に進学して、学校の授業や学校生活に慣れないうちに、休校して、再開後は学習方法や習慣を身に付ける前に、スピードアップした授業にいきなり放り込まれ、スピードアップが目的なので大事な基本内容や最初の単元はほとんどプリント学習で済まされることが多かったようです。リモート授業でも大差はなかったようです。もちろん、全国一律ではないでしょうし、スピードを上げながらもきちんとした授業を行っている学校もあるでしょうが、多くはこういった状況のようです。しかも未だに教科書の補完が出来ていない所もあるようです。追い付くために、生徒にひたすら「課題」をやらせたり、総合学習的手法でポイントだけをおぼろげにまとめたりして終了しています。しかも、理解が追い付かないから「こんなもの」と諦めてしまっている生徒も少なくないのです。
 教育システム変更よりも、教育の質的向上が急務に感じます。学校の先生方の能力や資質も一定ではないのですから、「全て現場におまかせ!」ではこういった状況になるのは当然です。しかも、まずい状況だと気づいていない先生や生徒がいるのも恐ろしいことです。まずは、教師の人数だけでなく、教師の指導力向上を促す、例えば教師が研修を積める研修センターみたいなもので、授業づくりや情報交換ができるようにするといったシステムも必要ではないかと愚考する次第です。


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