前回のブログで、自分の意思で自らが望む場所に辿り着くために、
そこへ至るまでのさまざまなルートを知ることが大事だと述べた。
幸運なことに、私自身は子どもの頃から「学校の先生になりたい」
という夢があって、迷わずそれに向かって進んで行くことが出来た。
まぁ、少々目的地が変わり塾の講師になったが(笑)、夢自体が自分を
突き動かす原動力になったのは言うまでもない。時には行き先を照ら
す灯台のように、時には転びそうな自分を支える杖のように、自身を
支えてくれた。
しかし、自分の夢を持ち得ている人だけではないのが実情である。
限られた時間の中で(大まかな分岐が決まる高校卒業までに)、自分の
夢が見つかる人はそう多くはない。自己選択をして生きて行くことは
この上ない充足感を与えてくよれる。自身も経験したが、よく言われる
「自分らしく」生きられているという実感がある。だから、夢を持つ
ための第一歩は「自分を知ること」ではないかと思う。自分の「好き・
嫌い」や「得意・不得意」だけでなく、自分の性格・価値観・才能など
も知ることで、より深く自分を知ることになる。
そして、深く自分を理解できれば、重要な選択の場面で周囲の人や
情報に左右されることなく適切に判断することが出来る。また、色々
な角度で自身を見つめることで、他者についてのさまざまな側面にま
で理解できるようになる可能性が高まる。さらに、自分と他者の理解
が進めば、「なりたい自分の姿」がはっきりとしてきて行動の指針が
見えてくるため、積極的に行動できるようになる。
無知から生じる狭量と偏見は、自分の可能性を知らず知らず潰して
しまう。自分の世界を小さくしてしまう。学校の勉強は大切だけど、
それにとどまらず、自分の将来に関わりそうな知識や情報を貪欲に
求め続け、適宜取捨選択することがそのまま夢に向かって進むことに
なるのではないだろうか。(中島)