誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ

「誰かが過去に発見したものを発見するのは簡単さ」 ~クリストファー・コロンブス~

 10月12日はコロンブスが西インド諸島に到達した日だそうです。アメリカ大陸の各国ではコロンブス・デーやディスカバリーデーといった記念日になっているそうですね。
 コロンブスは有名なコロンブスの卵のエピソードが示すように,初めに何かを成し遂げることの難しさ,偉大さについての名言を多く残しています。そして,どちらかというと模倣やそれに続くことについてはやや軽視しているような言葉もいくつか残しているように思います。
 自分もかつては,「第1人者が一番偉い,それを真似して成功する人間は大したことはない」と考えていましたが,「何かを創造する」人と同じぐらい「今あるものを改良する」人はすごいのではないかと考えるようになりました。画期的なものが開発されても,それが万人にとって使いやすいものであるとは限りません。それを改良し使いやすいものにすることや,コストを下げて低価格化することは,創り出すことと同じぐらい大事なことではないでしょうか。そして日本人はそれが得意な民族だと言われています。
 私たちはとかく,独創性のある人,人とは違うことをできる人にあこがれがちです。あこがれることは全く問題ないのですが,問題なのは比べて自分を卑下することです。新しいものを作れないのなら,今あるものをどう良くするかを考えればよい。それをできる人も絶対に必要なのです。そしてそれには特別な才能ではなく,培った技術や知識が必要になることが多いです。それは,普段の生活にも言えることです。普段生活する中,勉強する中で少しでも何か良くできないか,できることはないかと考えることが自分を成長させるのではないでしょうか。(岡田)


TOPにかえる