夢を持つこと。

 「あなたの夢は何ですか?」

 「将来何になりたいですか?」

 昔からよく言われてきた言葉ですね。

子どもの頃、夢を持つことはとても素晴らしいことで、

夢を持つだけで何だかすべて上手く行くようなよく分からない

万能感があり、どんなことでも乗り越えて頑張れるんだと思って

いました。

 しかし、ある時からその夢が「良い大学」や「良い仕事」に

すり替わり、テストの得点や偏差値などの「数字」を追いかける

ようになり、厳しい現実を目にして頑張り続けることに息切れをして

心が摩耗していく。

 私たちは人間なので無条件でいつまでも努力し続けることは

できません。まずは、自分の夢や就きたい職業についてよく知り、

心から好きにならないといけません。好きなことは頑張れますが、

嫌いなことはなかなか頑張れないものです。

 そして、そこへ至るためのルートを見つけなくてはなりません。

漠然とした努力ではなく、具体的な行動をとらないと状況は好転

していきません。好転したり、成果が分かったりすると、「次も」

とモチベーションに繋がります。

 また、私は大人になって、夢を持つことのプラス面だけではなく、

マイナス面、すなわち、どんな辛いことがあるのか、挫折しそうな時

どうすればいいのか、失敗した時どうやってもう一度立ち上がるのか

なども知っておきたかったと思うのです。知っていれば受けるダメージ

も違うし、それらを避けたり、減らしたりもできると思うのです。

 最近、指導している中で、子どもたちが疲れているなと感じること

があります。全てではなくても、子どもたちが抱えるものを少しでも

軽くして、支えてあげたいと試行錯誤しています。ゴールの見えない

マラソンをするような努力ではなく、自分の設定したゴールまで自分の

ペースで到達できるような努力をして欲しいと思うのです。(中島)


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