難しい問題に出会ったとき、皆さんはどうしますか。
教科書で調べたり、先生に聞いてみたりするでしょう。
でも、中には「分かりません」と言うだけで終わる生徒もいます。
そう言えば正解を教えてもらえると思っているからでしょうが、
少し不安になります。
「分かりません」という言葉は、見方を変えれば「努力することを放棄します」、
「出来ることはあるけどしません」とも言えます。確かに、「正解を知ること」は
大切です。しかし、「自分の力で正解に辿り着く方法」を知り、使えるようになること
の方が重要ではないでしょうか。自分で使えるようになって初めて、「自分の力」と
言えるのです。他人に当たり前にそれを与えてもらえると思うことは恐ろしいことです。
「一生勉強」とも言われるように、勉強は生きることと切り離すことができません。
人生に起こりうる問題というのは、学校の勉強のように、きちんと正解が決まっているもの
ばかりではありません。正解が複数あるもの、人によって正解が変わるもの、正解がないもの、
自分で正解を作らなければならないものなど、時や場所を選ばずどんどん降り注いできます。
だからと言って、自分の問題なので「分かりません」では済みません。勉強するということは、
「生きること」であり、「考えること」であるからです。
「勉強を辞める、考えることを辞める=人生を諦める」と言えるかもしれません。
詰まるところ、自分の描く人生を歩むために必要な知識を得るために勉強が必要なのです。
まぁ、私も高校生の頃は、そんなこと微塵も思っていませんでしたけどね。(笑) (中島)