原因と結果。

 中学・高校ともに中間テストが終了し、テストが返却されています。
目標を達成できた生徒、出来なかった生徒と出来が分かれました。
出来なかった生徒に理由を尋ねると、ほとんどが「勉強不足だった」と言います。
そして、多くの場合、この「勉強不足」は漠然とした「勉強時間不足」を意味しているようです。
 でも、果たして本当にそうなのでしょうか。
確かに、ある程度の勉強時間は必要です。しかし、ただ時間を掛ければみんなが高得点を取れる
訳ではないのです。では、その差は何から生まれるのでしょうか。
 そもそも、テスト勉強は「範囲の把握⇒重要項目の確認と理解⇒確認演習⇒反復」を行うものです。
最低でも、この流れを意識しないと良い点は取れません。
指導でも生徒には伝えていますが、得点が良くない生徒は、なぜか各自「オリジナル学習法」を編み出し、
それを実行しています。まあ、要は面倒臭さが理由で自分勝手に学習しているようです。そして、その場合、
教科書を読むだけ、ワークを解くだけ、重要語句を見るだけなど、「だけ学習」になっているのです。
しかも、苦手な単元はしなかったり、一度学習しただけだったりします。高得点を取る生徒はこういった学習
はしていません。自分に自信が持てるまで、とにかく反復します。
 得点という結果には、それぞれ原因があります。それを知ろうとせずに、ただ勉強しても効果が薄いのは
当たり前なのです。頭痛、腹痛、歯痛、筋肉痛の症状が出ている人が、全員風邪薬を飲んで治そうとするのと
同じです。生徒ごとに存在する原因を知ることがまず大事なのです。
 才能の差は小さいですが、努力や継続の差は大きいものです。「努力出来ない」ことと「努力しないこと」は
違います。これは、学習だけに限らず、その他のことについても言えることではないでしょうか。
 


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